ComputerMusic

Finale NotePad 2010

今更だけど,Finale NotePad 2009 はフリーじゃないんですね.1050円と微妙なお値段.2010 は 4/12 発売だそうです,

MusicXML 1.1 to 2.0

MusicXML 1.0, 1.1, 2.0 の違いを少し調べてみました.元となるドキュメントは以下のとおりです. MusicXML Version History MusicXML 更新履歴: 井上氏の翻訳ページ.2.0 の更新点について翻訳されてます. 1.0 から 1.1 への変更点 大きなところでは,楽譜…

Finale 関連製品

3年前は浄書ソフトといえば Finale しかなく,六万円前後払わなければ入手できませんでしたが,最近は Finale の機能を縮小した廉価版ソフトがいくつか出ていて,ほとんどの場合はそれらで用が足りるようです.無料版の Finale NotePad は前述のとおり機能制…

Finale NotePad 2007

楽譜浄書ソフト Finale の機能を制限したフリーソフトの Finale NotePad というのがいつのまにか出てました.2005 くらいからあるぽっいので,相当前ですね. Finale NotePad 2007 日本語版: http://www.cameo.co.jp/notepad/download.html 使ってみた感じで…

MusicXML 2.0

しばらく脱線したり忘れてる間に,MusicXML の 2.0 の仕様書ができてました. MusicXML 2.0 Definition: http://www.recordare.com/xml.html 大きな変更としては,ファイルの圧縮がサポートされていることのようです.ただ,手元にある Finale 2008J では,M…

練習曲の自動生成実験(2)

コード進行パターンを別のファイルに書き出すようにしました.これで複数のコード進行の中から,ランダムに1つ選んだパターンを使うようになりました.書き出す曲の内容にはあまり変わりはありません. プログラム genexml.rb パターンファイル 出力例 自動…

練習曲の自動生成実験

曲を自動生成して,MusicXML で書き出すプログラムを書いてみました.右手は指2本の低速トリルの連続+無いよりはマシな左手の伴奏という,相当にシンプルな練習曲を生成してくれるプログラムです.生成したファイルは Finale 2003J では少なくともまともに…

MusicXML によるツェルニー100番練習曲

これまで,MusicXML について大まかに見てきました.MisicXML で記述することで,楽譜についてのかなりの情報を書けることがわかりましたが,現時点では一所懸命書いてみても,ビュア(Finaleなど)に反映されないものが結構あります.何が反映されないかは Fi…

MusicXML による悲愴ソナタ第一楽章(3)

先に挙げた例の,残りの部分についてみていくことにします. 複数声部の入力 ひとつの楽器の譜面のなかに,複数の声部があるときには backup, forward というブロックをつかって書き分けます.ピアノ譜のように,右手パートと左手パートというように,同じ楽…

MusicXML による悲愴ソナタ第一楽章(2)

今回は桁や付点のついた音符の扱いと,左手パートの入力方法について見ていくことにします. 高音部2〜5音目 桁や付点音符の混じった,2〜5音目を見ていきましょう.初音のデータで出ている新しいブロックとしては,dot, beam という二つのブロックがありま…

MusicXML による悲愴ソナタ第一楽章(1)

ここまでで,MusicXML の大まかな内容がわかってきた気もするので,悲愴ソナタの第一楽章の冒頭を Finale で打ち込んで,MusicXML ファイルとして Export して,中身を見ながら理解していくことにします. Finale 20…

MusicXML 再び (3)

次に,音符や休符などを実際に指定していく Note ブロックについてみていきます. Note ブロック Note ブロックはかなり複雑です.note 自体にいくつかの属性値を書くことができるようですが,ひとまずは使わずに譜面が書けるようなので,ここでは割愛します…

MusicXML 再び (2)

楽譜の構造に続いて,各パートの内部構造について見ていきます. Part の構造 score-partwise 形式の場合,スコアは part > measure > note (music-data) の順に階層化されます.music-data としては,次のブロックを書くことができます. note: 音符のデー…

MusicXML 再び

かなり前に譜面を作成するソフトを作ろうと思いたち,そのソフトで使うファイルフォーマットとして MusicXML (by Recordare) を使おうと決めていました.思い立ってから少し時間もすぎたので,MusicXML 関連の日本語の文書も増えているかと思ったのですが,…

MusicXML と Finale 2003J

ひょんなことから Finale 2003J が手に入ったので,さっそく悲愴の楽譜を少し打ち込んで見ました.さすがに MusiXTeX とくらべると,恐ろしく効率的に音符を打ち込めます.MusiXTeX で 2 時間くらいかかって1小節しか入れられなかったのに対して,Finale で…

MusiXTeX でピアノソナタ悲愴(8) スラーとタイ,スペーシング

スラーとタイは連桁を書くときと似ていて,スラーを開始したい音符と終了したい音符の前にそれぞれコマンドを書きます. タイ 開始は [\itie][uかd][数字][音程] 終了は [\ttie][数字] です.u は上側が膨らむ弧を描くタイで,d はそれを上下反対にしたもの…

MusiXTeX でピアノソナタ悲愴(8) スペーシング

音符と音符の間の空白を調整するには,基本的には \sk というコマンドを使います.これを書くと,書かれた場所に音符1個のためにあけるべきスペースをあけます.このスペースの広さは,\notes, \Notes, \NOtes, \NOTes, \NOTEs のいずれのコマンドを使うかで…

MusiXTeX でピアノソナタ悲愴(7) 臨時記号の入力

音符につく,シャープやフラット,スタッカートやアクセントなどの記号は,音符を書くコマンドの直前に書きます.例えばシャープは「\sh 音程」のように書きます.音程のところには,c とか d とかの音程を書きます.そして \sh c\qu c のように書くと,c の…

MusiXTeX でピアノソナタ悲愴(6) 和音の入力

和音のように,音を縦方向に積み上げて表示させたい場合は,長さのない音を書く \zq や \zh というコマンドを使います.\zq は黒い玉を,\zh は二部音符にあたる玉を書きます.積み上げたい音が例えば cde の和音の場合は,'\zq c\zq d\qu e' のように下の音…

MusiXTeX でピアノソナタ悲愴(5) 連桁の入力

前の楽譜では,八分音符や16分音符がバラバラの状態になっていました.こういう楽譜の場合,普通は拍の分母にあわせて(この部分の場合は四部音符)音符を連桁でまとめることが普通です.そこで,その部分をまとめてみました.なお,ファイルが少し大きくな…

MusiXTeX でピアノソナタ悲愴(4) 音符の入力

前回のところまででは音符が入力されていなくて,まったく楽譜らしくありませんでした.そこで今回はピアノソナタ悲愴の冒頭の少しだけ,音符を入力してみました. \input musixtex \def\nbinstruments{1}% % パート数 1 \setstaffs 1{2}% パート1の段数 2 \…

MusiXTeX でピアノソナタ悲愴(3)

MusixTeX のソースの書き方については,やはり「MusiXTeX入門」でかなり詳しくかかれています.また英語の MusiXTeX and Related Software を元に作られた日本語のMusiXTeXマニュアルを作られている方がいて,これらに詳しい説明があります.ですので,ここ…

MusiXTeX でピアノソナタ悲愴(2)

MusiXTeX を使うには,プログラムをインストールする必要があります.わたしは個人的に Windows 2000 と FreeBSD, Linux, SunOS などで動かしたことがありますので,少なくともそれらの OS では使えるはずです.MacOS でも一応動くそうですから,ほとんどの…

MusiXTeX でピアノソナタ悲愴(1)

MusiXTeX を使うと,前述の通りかなり綺麗な楽譜を書くことができます.6時間くらいかかって書いた,悲愴ソナタの一部を画像で貼って見ました.実際にはこの二倍のサイズがあるのですが,そのまま貼ると大きすぎるので縮小してあります. しかし,これを表示…

MusiXTeX

以前にも少し触れたように,これは TeX という超高性能な DTP ソフトをベースに作られた,楽譜の浄書ができるソフトです.現在は Windows でも使えますが,もともとは UNIX 系の OS 上で開発されたソフトです.これは無料で手に入る,最も高性能な浄書ソフト…

MusicXML

MusicXML ベースで譜面を入力したり表示するソフトとしては,Recordare 社の出している Finale と Sibelius 社の Sibelius 3 というソフトがあります.Finale は日本では 5万円くらいの値段がついているようです.プロも使う浄書用ソフトだそうで,音楽にお…