chopin

バラード 第4番 ヘ短調 作品 52

ショパンの4曲のバラードの中でも最高傑作といわれるこの曲は,1842年頃に作曲されたそうです.1842年といえば,日本はそろそろ幕末といわれる時期で,大塩平八郎の乱が起こったりした後に水野忠邦が登用され,天保の改革を実施しようとしたものの,わずか3…

作品インデックス

昔作っていたデータファイルからサルベージしてみました.全部の曲をちゃんと網羅しているわけではありません(ピアノ曲以外は抜けてるもの多数).主な目的は,紹介した曲に印をつけて,重複しないようにすることです・・ X +0+1+2+3+4 +5+6+7+8+9 00 *****…

エチュード 第24番 ハ短調 作品 25-12

作品 25 エチュード群の最後をかざる一曲です.曲全体を通して,うねるようなオクターブのアルペジオがえんえんと続いてます.同じアルペジオを主体としたエチュード1番とは違って,なんともいえない哀愁を感じさせる響きを感じさせるんですよね.波のような…

幻想曲 ヘ短調 Op.49

1841年に作曲されたこの曲はショパンの絶頂期の作品であり,わたしの説明するまでもなく最高傑作のひとつとして数えられています.バラードとソナタ形式を足して2で割ったような曲想になっていますが,やはりどちらとも異なっています.バラードが基本的に3…

ノクターン 第2番 作品9-2

ノクターンは日本語では「夜想曲」と訳されています.ノクターンは,分散和音などの決まった一定の形式の伴奏の上に,歌い上げるような甘美な高音部の旋律を奏でるような曲のことを指すそうです.あちこちで解説されているように,もともとはイギリスの作曲…

ポロネーズ 第5番 嬰へ短調 作品 44

ショパンの絶頂期にあたる1840年から41年に作曲された作品です.間違いなく傑作だと思います.しかし,その割にはいまいち(一般的には)知名度の低いですね.もちろん,ショパンの曲を演奏する人なら,まず絶対に知ってると曲だとは思いますが.演奏があま…

エチュード 第12番 ハ短調 「革命のエチュード」作品 10-12

ショパンの作品の中でも,かなり有名な曲のひとつだと思います.題名は知らなくとも,どこかで一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか.この曲は,ショパンが彼の祖国であるポーランドがロシアに侵略されたという知らせを聞いて,その怒りや悲し…

ワルツ 第1番 「華麗なる大円舞曲」変ホ長調 作品 18

ショパンの曲にしては珍しく,暗いところが一切ないかなり陽気な曲です.初期の作品で,まだポーランドが占領されたり結核にかかったりというような,不幸の少ない時代の作品だったからでしょうか? あんまり明るくて少々軽い感じがして,ショパンらしくない…

[[ポロネーズ 第6番 「英雄」 変イ長調 作品 53

ショパンの代表作ともいえるこの曲は,まさに説明の余地はないわけですが….個人的なことを言えば,ショパンの特に好きな曲には「長調」曲は少なく,せいぜいこの曲とノクターンの2番,バラードの4番くらいでしょうか.即興曲3番(作品51),バラード4番(作…

スケルツォ2番 変ロ短調 作品31

スケルツォは日本語に訳すと「諧謔曲」とか言うそうですが,こう呼ばれていることはわたしは聞いたことがありません.テンポが非常に速い,3/4 拍子の曲のことを指すようです.ベートーベンがソナタの第二楽章に(テンポのゆるやかな)メヌエットを入れる代…

幻想即興曲 嬰ハ短調 作品 66

この曲はあまりに有名すぎて,わたしが口を挟む余地はなさそうです.ひとつ言うならば,この曲は同時に鳴らす音がだいたい2〜3音で固定されているので,むかしむかしの3音しか出せない貧弱なパソコンでも演奏させることができました(これについては後述す…