エチュード 第12番 ハ短調 「革命のエチュード」作品 10-12

ショパンの作品の中でも,かなり有名な曲のひとつだと思います.題名は知らなくとも,どこかで一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか.この曲は,ショパンが彼の祖国であるポーランドがロシアに侵略されたという知らせを聞いて,その怒りや悲しみを曲に表したものであると言われています.しかし,基本的に標題音楽を作らなかったショパンのことなので,それが100%動機ということでもないと思うのですが.本当のところ,どうなんでしょうね.

この曲は,聞いた感じにすごく難しそうに感じる割には,超絶難易度のショパンエチュードの中でも,比較的技術的に簡単な部類に入るとされています.基本的には左手だけがひどい目に合わされるだけで,右手は結構楽ということと,高速な和音進行があんまりない(単音が続く)あたりが,意外に簡単に思わせる要因ではないかと思います.ただ,手の小さいわたしなどにとっては,普通に拷問のような曲なんですが・・.