エチュード 第24番 ハ短調 作品 25-12

作品 25 エチュード群の最後をかざる一曲です.曲全体を通して,うねるようなオクターブのアルペジオがえんえんと続いてます.同じアルペジオを主体としたエチュード1番とは違って,なんともいえない哀愁を感じさせる響きを感じさせるんですよね.波のようなうねりがあることから「大洋のエチュード」などとも呼ばれるみたいですが,もともとメジャーではないほうの曲なので,あまり通りのいい呼び名でもないようです.

曲はひたすら左右の手で,1オクターブ以上はなれた鍵盤をえんえん同時に弾きまくる,というような内容になってます.正直,手が硬くて小さいわたしには,激難な曲なわけですが・・(もちろん1小節も弾けません).怒涛のアルペジオの中に微妙に浮き上がってくる旋律が,なんともいいんですよね〜.曲に迫力もあり,24曲の締めくくりの曲と見たとしても,十分に存在感のある曲だと思います.