ノクターン 第2番 作品9-2

ノクターンは日本語では「夜想曲」と訳されています.ノクターンは,分散和音などの決まった一定の形式の伴奏の上に,歌い上げるような甘美な高音部の旋律を奏でるような曲のことを指すそうです.あちこちで解説されているように,もともとはイギリスの作曲家のジョン・フィールドという人が創作したジャンルと言われていて,ショパンもこの作曲家の影響を強く受けているそうです.しかし,わたしはフィールドの曲を聴いたことが無いので知りません・・.

この2番のノクターン1830年頃に作曲された,曲としては一般にも非常に有名ではありますが,ショパンの作品としてはかなり初期のノクターンです.専門家の方々によれば,フィールドの影響が残っていること,曲の展開もあまり複雑さがないことなどから,ショパンの音楽としてはさほど深みのある曲ではないのだそうです.しかし,実際に聴いてみると,限りなく甘美なメロディはとても親しみやすいです.主題が変奏された形で出てくることで退屈することもなく,最後には適度に盛り上がって静かにフェイドアウトしてくような終わり方も気持ちがよく,単純に鑑賞する曲として優れていると思うのですが・・だめですか?

譜面がそこまで難しくは無いので「ひょっとしたらわたしにも弾けるかもしれない」と思わせるあたりも魅力的です.実際には一筋縄ではいかないわけですが.一応,音符を譜面のとおり押すだけなら,1週間程度でかなり弾けるようになりました.ただ,このテンポでも,左手の跳躍が結構厳しいかったり.