ラ・カンパネラ パガニーニ大練習曲 S.141-3

リストのピアノ曲の中でも,比較的有名な曲だと思います.よく知られているように,パガニーニという空前絶後のバイオリニストの曲をモチーフに,リストが超絶な練習曲として書き直したのがこの曲です.何も知らずに聞くと,ピアノの高音部が心地よく響く曲で,そんなに難しい曲に聞こえなかったりします.しかし!楽譜を見ると,目が皿のように・・そして,演奏しているところを見ると,もはや人間を超えた別生物が演奏しているようにしか見えません(わたしには).

実際,ユンディー・リーの CD には特典映像として,彼がこの曲を弾いている映像があるのですが,指の動きがもう尋常じゃないですね.もし神様がいて「何でもいいから1曲だけ今すぐ完璧に弾けるようにしてやろう」といわれたら,わたしは迷わずこの曲を選ぶでしょう.この曲だけは普通に練習していても,絶対に弾けるようになりそうにありません.そもそも,どこからどう練習していけばいいのか,手がかりすらつかめません.ちょっと次元が違う難しさを感じます.