初見演奏の練習

初見演奏がどうしたらうまくなるのか?という問いの具体的な答えについては,ネット上を探しただけでもかなり回答があります.面白かったものをいくつか挙げてみます.

初見演奏のためには,「ピアノの演奏技術そのもの」以外に「譜面を高速で読む技術」と「鍵盤を見ないで弾ける技術」が必要そうです.これは,原稿を読みながら(キーボードを見ずに)パソコンに文章を打ち込んでいく技術に似てます.ただ PC と違って,同時に押す鍵の数が多いこと,押すタイミングが決められていること,一度に読まなければいけない情報の量が多いこと,鍵盤が横にかなり広いこと,ただ鍵を押すだけでなく「表情をつけて」演奏しないといけないことなど,難しい要素が山のようにあって大変です.さすがに,一朝一夕には習得できません.習い始めのころから譜面を読みながら鍵盤を押す習慣をつけていれば,ある程度自然に習得できるそうなんですが….

で,実際にどうやった初見演奏力を鍛えられるのかというと,つまるところ「たくさんの楽譜を見てひたすら弾く」しかないそうです.いろいろな音階(スケール),アルペジオ,和音,和音進行,音形,伴奏,演奏方法に触れて慣れまくることが,結局は初見演奏力を高めることになるようです.

ただ,難しい曲を持ってきても弾けないので,レベル的にひとつ下くらいのランクの曲を弾くことにしました.それで選んだのは,ツェルニー練習曲集の100番.実はこの曲集は今まで一度も弾いたことがありません.レベル的には40番から見たら2ランクくらい下で,調もいろいろ,曲のバリエーションも豊富,1曲が短い,そして何といっても100曲も入っているので1曲あたりの単価が安い,などといいことばかりです.特に,曲が短いのがいいですね.短いのですぐ弾けて,初見でどんどん弾いていく分には飽きにくいです.

1日2,3曲くらいずつ弾いて30曲ほど弾きましたが,僅かながらも上達している気はしているので,100曲弾ききったら次は110番くらいでもやってみようかと思います.