カール・ツェルニー

ツェルニーといえば,ピアノを習っていれば誰でも知っているオーストリアの作曲家で,練習曲作家としてはJSバッハと双璧をなして恐れられている人物でしょう(多分).低難易度から高難易度まで,さまざまなレベルの大量のピアノ用練習曲を書いた人は,この人を除くとそれほどいなかったということなのでしょうか.この人の書いた練習曲を,何も考えずに易しいほうからひたすら練習していけばいいというのは,教わるほうも教えるほうもある意味楽ではあります.

このツェルニーという作曲家は,かのベートーベンの弟子で優れたピアニストだったそうです.若い頃は普通に作曲家としても活動していたそうですが,晩年は弟子の育成のみに力を注いでいたようで,これらの練習曲もそのために書かれたものらしいです.彼の教え子にはリストをはじめ,この時代に活躍した多くのピアニストがいます.


特に日本では伝統的に,バイエルが終わったらツェルニー100番か30番,その後は40番,50番という感じで順番に習わされることが多いようです(最近は必ずしもそうでもないそうですが…).そのおかげで「ピアノの腕前はツェルニー××番くらい」とか言うと,だいたい分かってしまうから便利です.

プチ練習日記 No.♪♪♪

ちなみにわたしの腕前は,30番後半くらいらしいです.30,40,50番の楽譜を買ってきてそれぞれ数曲ずつ選んで弾いてみたところ,30番だと平均2〜4日で弾け,40番だと1週間かかっても辛い,50番だとえんえんやってもかなり辛い,という感じでした.そんなわけで,今は普通の練習用には30番,初見練習には100番というようにしてます.

それで初見練習用にツェルニー100番の楽譜を使っているのですが,今は全国放浪の旅に出てしまったので手元に楽譜が残念ながらありません.ピアノは何故か各地にあるんですけど….それで,オンラインで楽譜を探してみたところ,100番のフリーの楽譜はどうもないようです.30番や40番はいくらか見つかるのですが.仕方がないので MusiXTeX を持ち出して,MIDI データから楽譜を起こしてみようとしたら,100番はMIDIデータすら見つかりませんでした.

気合でちょっとだけ記憶を頼りに書いてみようと思っても,PMX もなかなか思い通りに動いてくれずに四苦八苦.こうなったら MusiXTeX のソースを直接ごりごり書いてやる!とだんだんどつぼにはまりつつ明日に続く…